ロボアドバイザー投資をやってみたら心穏やかに投資ができた

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2019年の「老後2000万円問題」を機に、株式投資や資産運用に興味を持つ人が増えました。

さらに2020年のコロナショックで証券会社の口座開設が大幅に増えたというニュースもありましたね。

それにともなって、「AIが運用する」「世界の富裕層と同じ」レベルの資産運用ができるロボアドバイザーの認知度も高まってきました。

このブログでは、ロボアドバイザーで資産運用をしてみた僕が、ロボアドバイザー投資を考えている人に向けて、その本当のメリットや、忘れてはいけない注意点などを中心に、資産運用にかかわる考え方や実体験を紹介をしていきたいと思います。

ロボアドバイザーの種類

ロボアドバイザーとひとことで言っても、実は2つの種類があります。

投資一任型
投資先の選定、投資の実行、リバランスやポートフォリオの変更をすべて自動でやってくれる。

投資アドバイス型
ポートフォリオの助言だけをして、投資の実行は自分で行う。

その違いを簡単にまとめると、このようになります。

僕は資産運用でいろいろな失敗を重ねてきました。特に個別株での失敗は精神的にもなかなか苦しいものがあります。

個別株による資産運用を否定しているわけではありません。個別株にもメリットはいろいろあります。参考:インデックスファンド全盛の中で個別株に投資するメリットはある?

ただ、個別株はリスクが大きい、つまり損益の振れ幅が大きいというのも事実で、特に1点集中投資をしていると相当な覚悟がないと、心穏やかに投資を続けることが難しいです。

そうして僕はメインの投資金額を徐々にインデックスファンドロボアドバイザーなどの、市場全体に投資する、方向に資産を移動してきました。

投資一任型とアドバイス型の違いについては、こちらの記事も見てみてください。

ロボアドバイザーの投資一任型と投資アドバイス型の違いを検証

ロボアドバイザーのメリット

メリットしかないの投資手法というのはなかなかありません。

しかしかなりの高い確率でデメリットを排除してメリットを享受できる方法というのがあります。

それがこの3つの要素を満たした投資です。

金融機関や政府広報により NISAやiDeCoが宣伝されるときに必ず強調されるのがこの3つですね。

堅実な資産運用を行いたい場合には、この3つの条件を満たした投資をすることがいちばん「鉄板」なのだということは、これまでの自分の失敗を考えると、身をもって感じることができます。

そしてなにより、この条件を満たした投資をすることが精神的に最も落ち着いて続けられるということも、身をもって感じています。

そして、ロボアドバイザーというのは、忠実にこの3つの原則にしたがって資産運用をすることができるツールでだと思います。

長期の運用により収益が安定しやすい

基本的に株式投資は長期になればなるほど運用成績が安定します。

下のグラフはウェルスナビのモデルケースでの資産推移です。

ウェルスナビ運用実績(2020年9月):https://www.wealthnavi.com/performance

時折大きな下落に見舞われていますが、過去5年のトータルとしては成長しています。

ちなみにこれはウェルスナビやロボアドバイザー投資に限った話ではなくて、「全世界株式」を指標としたインデックスファンドでも同じようなことが言えます。また米国株の過去の推移においても同じようなこと言えます。

ロボアドバイザーの場合は、株式に加えて債券や金など、株式と違った動きをする投資先にも広く分散しています。

そうすると、下落局面を最小限に抑えつつ、上昇局面では成長分野の恩恵を広く享受していくということができます。

短期で大きく稼げる、というものではない一方で、短期の下げに惑わされず、長期目線で運用しやすいと言えると思います。

最適ポートフィリオを考えてくれる

ポートフォリオというのは、自分の持っている資金をどの投資先にいくら振り分けているか、その資産配分の割合のことです。

これがウェルスナビやTHEOのウェブサイトで「ノーベル賞理論に基づいた」と紹介されているものです。

ロボアドバイザーの投資先というのは、日本株だけではなく、米国株、先進国株、新興国株、中国株など全世界を対象にしています。また株式以外にも、国債や社債、不動産、原油や金も投資対象となっています。

ロボアドバイザーはこれらの投資先の中から、あなたのリスク許容度に応じたポートフォリオを自動的に組んでくれるわけですね。

これを自分で全部やろうとするとなかなか大変です。そもそもどの投資先にどれぐらいのリスクがあるのか、具体的にどの銀行や証券会社で、どの銘柄やファンドをいくら買えばいいのか、いつ売ったり買ったりすればいいのか、それらを自分で判断することになります。

それを代わりにやってくれるのが、ロボアドのメリットだと言えます。

積み立て設定により感情に左右されない投資ができる

上のグラフでも見られる、大暴落の局面。

資産運用する上では必ず遭遇する場面だと思いますが、ここで「狼狽売り」をしてしまっては資産運用の意義が大きく薄れてしまいます。

このような局面でも同じように資産を買い増していくことが、長期的な収益の大きな成長につながるからです。

そのために、ロボアアドバイザーでは「積み立て設定」を行うことができます。

積み立て設定を行うことで、大暴落の局面でも自動的に「割安な」資産を購入することができ、回復局面ではより大きな資産の成長を享受することができます。

始めるのが比較的簡単

最近は証券会社の口座開設も、かなりの部分がインターネットでできるようになっていますが、ロボアドバイザーは本当にスマホの操作で10分ぐらいで申し込みが終わります。

スマホ経由での口座開設のしやすさではトップクラスの、LINE証券というのがありますが、僕の感覚ではTHEOやウェルスナビの口座開設はそのLINE証券よりも早くできた印象があります。

ざっくりした流れをいうと、こうなります。

手続きの際に用意しておくと便利なものをまとめておきました。

ロボアドバイザーの口座開設時に準備しておくもの。これがあれば手続きは10分でできます。

ロボアドバイザーのデメリット

ここでいうデメリットというのは、あくまでも「ほかの投資手法と比較して」という意味です。

どのような資金運用手段にもリスクがあり、タンス預金でさえ、泥棒に入られるとか、忘れるといったリスクがあります。リスクがあるというのは程度問題で、国債にしてもFXにしてもリスクがあるということに変わりはありません。

なのでリスクの高低は別として考えると、ロボアドバイザーのデメリットは何でしょうか。

手数料が高い

投資一任型のロボアドバイザーの手数料はウェルスナビでもTHEOでも基本的に1%です。

運用金額によって、下がる場合もあります。詳しくはこちら↷
ロボアドバイザーの手数料比較。ウェルスナビよりもTHEOがお得になる理由。

1%ということは、100万円を運用している人は年に1万円を手数料として払うことになるということです。

その年の運用益が3%だったとしたら、100万円は103万円になりますが、手数料をさし引いた後だと102万円になります。

もし運用益がマイナス3%だったとしたら、100万円は97万円になりますが、手数料をさしい引いた後だと96万円になります。

この1%が「高い」と思った人はそれなりに投資経験のある人ではないでしょうか。

一般的な投資商品で100万円を運用した場合の手数料と両立を表にまとめ見ました。

主なところは0.1%、高くても米国個別株を購入する時の0.5%ぐらいですね。

もちろんこれよりも手数料(信託報酬)の高い投資信託やETFもあります。

しかし、ロボアドバイザーが投資しているETFというのは、基本的に手数料の安いものばかりで、0.3%以下のものばかりではないかと思います。

なので、ロボアドバイザーと同じ資産配分の投資信託やETFを自分の判断で売買できる、というならば、1%という手数料はやや高いということになるでしょう。

NISAやiDeCoが利用できない

もう一つ残念な点は、ロボアド投資はNISAやiDeCoが利用できないということです。

NISAやiDoCoが利用できないということは、つまり運用で利益が出た分に対しては、20%の税金がかかるということです。

100万円を投資して120万円になったところで売却したら、20万円の利益かと思いきやそこから約20%の所得税が徴収されるので、実際に手に入るのは約116万円ということになります。(含み益の状態では税金はかかりません)

一般的に多くの投資家は、税金を払うことを非常に嫌がる、税金を払っていることに対して軽蔑的な見方をする方がほとんどです。(税金に対して無意識なことを見下している感じでしょうか)

確かに税金を払わないでいいように様々な対策を講じれば、投資効率は向上し、資産の形成スピードは上がると思います。なので税金に対して無意識でいることは、資産形成を考える上では非常にもったいない、「残念な人」ということになるのだと思います。

僕はこの点ではかなり認識の甘いので、税金を取るというなら持っていけ、とあきらめの気持ちを持っています。利益が出た分に対する税金なのだからしょうがない、という気持ちです。

仮に20万円の利益から4万円持っていかれたとしても、16万円の利益が確保されればよいと思っています。20%の税金分を考慮したうえで必要なリターンを目指せばいいと考えます。

なので僕にとってロボアドで税金控除の恩恵を受けられないことは、ロボアドをやめるべき、というほどの強いデメリットだとは感じていない、というのが実感です。

2021年春から、ウェルスナビがNISAに対応するというアナウンスがありました。
=>https://www.wealthnavi.com/nisa/teaser

ロボアドバイザー批判も多い?

このようなデメリットをもとに、「ロボアドバイザーはだめだ」と断じる人もかなり多いです。

これについては、別記事で自分なりの考えを書いてみました。

ロボアドバイザー投資を始めるべきではない?理由

ロボアドバイザーはこんな人におすすめ

というわけで、ロボアドバイザーのメリット・デメリットを書いてきましたが、ではどんなひとが使うと一番メリットが感じられるでしょうか。

僕が考えるのは、こういう人です。

・投資先の選定や手続きが面倒だと思う人
・資産運用について考える時間がない人
・手元資金は少ないけれど小額の積み立てで長期資産運用を始めたい人

「資産運用しないと、将来の生活が危ない」と思っても、資産運用へのハードルが高いという人はたくさんいると思います。なぜなら、一言で資産運用と言っても、やるべき作業がいろいろあるし、自分で決めないといけないこともたくさんあるからです。

基本的には、そういう人が資産運用のきっかけとして始めるのに、ロボアドバイザーは向いているのだと思います。また、ロボアドバイザーに向いていないという人も、存在すると思います。

どうしてそう思うのか、については別記事にしてみました。

ロボアドバイザー投資が向いている人はどんな人?向いてない人もいる?

ロボアドバイザーで運用するにあたってのマインドセットについてはこちらを参照してください。

インデックス運用をする際に大切なマインドセット

ロボアドバイザーにいくら投資すればいいの?

投資先としてロボアドバイザーは悪くなさそうだけど、いくらぐらい投資すればいいの?と主人もいるかもしれません。

もちろんそれぞれの収入や貯蓄次第で、答えは変わります。

もしある程度貯蓄があるという人であれば、余裕資金は全額ロボアドバイザーに振り向けるという判断もあると思います。

ここで大切なのは、「余裕資金」ということです。

人生にはどんな出来事が待ち構えているか分かりません。病気、事故、失業など不意のアクシデントが起こることもあります。そういう時に必要な資金を全部投資してしまっていては、心穏やかに投資生活を続けることは難しいでしょう。いざというときの生活資金が、世の中の景気や企業業績によって増えたり減ったりするというのは、精神的になかなか不安定です。

なので、貯蓄分をロボアドバイザーに投資するという場合は、どこからを余裕資金とみられるかどうかをよく考えることが重要です。

僕の場合はやや保守的ですが、生活費の2年分は「聖域」として現金で確保することにしています。この本に影響を受けました。資産運用初心者は必読「投資戦略の発想法」(木村剛)生活防衛資金という発想。

毎月の収入から一定額を積み立てるという場合は、目標金額から積立額を逆算するという方法があります。

たとえば30年後の60歳に向けて2,000万円を達成するにはどうすればいいか。

年率4%の利回りで運用できれば、毎月30,000円を積み立て続けると(元本720万円)、運用資産が30年後には2,000万円を超えます。

ロボアドバイザーは長期積立を前提としているので、どちらかというとこのような考え方が健全だと思います。

松井証券の投信工房では、無料診断でこのようなシミュレーションを、いろいろなパターンで試すことができます。

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まとめ

ロボアドバイザーについて、長々と記事を書いてきましたが、お伝えしたかったことを要約します。

・ロボアドには全部お任せの「一任型」と助言だけする「アドバイス型」があります。

・ロボアドのメリットは、資産形成に最も重要な「長期・分散・積立」に適していることです。

・ロボアドのデメリットは、同様の金融商品を直接買うのよりも手数料がやや高いのと、NISAやiDeCoで税金のメリットが受けられないことです。

・ロボアドがおすすめなのは、資産形成したいけど何に投資していいかわからない、考える時間がない、けど老後までまだまだ時間がある、という人です。

・ロボアドへの投資金額は余裕資金で、もしくは目標設定をしたうえでの毎月積み立てで。

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