おもちゃ屋というのは何歳になってもワクワクする。僕の精神年齢が低いせいなのかもしれない。子供がプラレールやリカちゃんに興味を持つので、タカラトミーの株はどうだろうかと思って調べた。
タカラトミーの株主優待内容
100株以上1,000株未満
トミカ2台セット。2019年度の優待はトヨタGRスープラとホンダシビックTYPE R。車のことはよく知らないのでこの車種の価値はよくわからない。しかし子供にあげれば喜ぶのは間違いない。長男だけにあげると長女の機嫌を損ねること請け合いなので、2台あるのはありがたい。
1,000株以上2,000株未満
トミカ4台セットに増える。2019年度の優待は上の2台に加えて日産フェアレディZ 50th AnniversaryとGT-R 50t Anniversary。同じく価値がよくわからないが、アニバーサリーモデルというだけである程度価値が高そうであることを感じる。試しにメルカリで調べてみると、フェアレディZは1,000円から1,500円ぐらいの価格で取引されているようだ。同じくGT-Rのほうは、1,500円から2,000円ぐらいの価値があるようだ。
2,000株以上
上のトミカ4台に加えて、2019年度は「白いローブデコルテを着用したロイヤルスタイルのリカちゃん」。このリカちゃんはなんとメルカリで13,700円で出品されている。

タカラトミーの株主割引制度
上の株主優待製品に加えて、同社のオンラインストアであるタカラトミーモールでの割引制度がある。興味のない商品では直販割引などは価値がないのだが、子供がいてプレゼント支出がある場合、これは有効な株主優待となる。
割引内容はこの通り。株式の保有期間によって割引率が異なる。
1年未満 10%割引
1年以上3年未満 30%割引
3年以上 40%割引
また利用可能期間があり、3月31日現在の株主は同年の6月から12月末日まで、9月30日時点での株主は、同年の12月から翌年の6月末日までとなっている。いずれもクリスマスのある12月は含んでいるようだ。
利用限度額は10万円ということだが、おもちゃで10万円以上買うことはコレクターなどでなければあり得ないと思うから、特に気にする必要はなさそうだ。
この割引制度はキャンペーンコードが必要で、それが株主総会招集通知か中間配当書類と一緒に送られてくるらしい。この辺りは実物を受領できたら改めて記事にしたいと思う。
さて、この割引が実際にお得なのかどうかを確認してみた。往々にしてメーカー直販の正規価格というのは、Amazonの最安価格と比較すると割高に感じられるものだ。
そこで、いくつかの主要商品について、タカラトミーモールとAmazonの最安価格を比較してみた。

商品によってそのお得度は異なるが、10%オフ=1年未満の保有ではほとんどメリットはない。しかし1年以上保有すると30%引きの特典が受けられ、Amazonよりお得なケースが発生し、3年以上保有するとほとんどのケースでAmazonよりお得になる。
過去の優待内容
この株主優待のすごいのは、同じような内容の優待をこれまで長期間続けていることで、翌年度も同じような優待を受けられる可能性がかなり高いと思えることだ。
タカラトミーはこのページhttps://www.takaratomy.co.jp/ir/stock/stockholder_kako.html
で2006年以降の優待内容を紹介しているが、当初から、少数保有者にはトミカ、大型保有者には特別なリカちゃん人形を継続的に提供している。
子供にあげるというだけで、かなりの満足感が期待できるし、子供がいなくてもこれらをコレクションとして蓄積していくだけで、10年もたてばそうとうなかちがうまれるのではないかと思う。
株主優待を得るにはどれぐらいの資金が必要か
ではこの株主優待を得るにはどれぐらいの資金を投入する必要があるか、過去のタカラトミーの株価推移を見てみる。

これを見る限りでは過去5年ぐらいでおおむね500円から1,500円の間の推移となっている。したがって最低限の100株を取得するための資金は、50,000円から150,000円ということになる。
トミカ4台を入手できる1,000株に到達するためには500,000円から1,500,000円となり、こうなるとどのタイミングで購入数するかが重要になるだろう。
さらに特別リカちゃん人形の2,000株を手に入れるためには、1,000,000円から3,000,000円となりかなりの覚悟がいることは間違いない。
そのような覚悟を決めるに値する会社かどうかの判断基準として、タカラトミーの財務分析をしてみた。
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