【株主優待】運賃が4割引きになるJR東日本の優待は買い?

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関東圏に住んでいるなら全く利用しない人はいないと言っていいほど生活に密着しているJR東日本。通勤で使わない人でも旅行に行くときに東北・上越新幹線に乗ったり、ショッピングにルミネやアトレに出かけたりということはあるでしょう。Suicaの発行枚数は2020年には8,000万枚を超えました。

そんなJR東日本の株主優待ってどう?と興味を持つ人も多いと思います。

というわけで同社株の保有歴半年の新参者ですが、実際に入手した株主優待券を手に、目玉の「運賃4割引き」やお得なサービス割引を紹介し、その利用方法を考えてみました。

また最後には「優待目的でJR東日本株を買うべきか?」についての私なりの結論を書きました。

ご参考になれば幸いです。

JR東日本株主優待の概要

JR東日本の株を100株購入すると、以下のような株主優待を手に入れることができます。

株主優待割引券 1枚=>これを使うと運賃4割引きになります。
株主サービス券 1冊=>この中に以下のサービス券が含まれています。


  JRE POINT引換券 1枚=>500ポイント分
  鉄道博物館入館割引券 2枚=>通常料金の50%割引
  東京ステーションギャラリー入館割引券 2枚=>入館料の50%割引
  宿泊割引券(宿泊20%割引券・宿泊10%割引券) 各3枚
  レストラン・バー割引券 3枚
   =>使えるホテル・レストランはこちら
     https://www.jreast.co.jp/investor/treat/02.html#hotel
   GALA湯沢スキー場リフト割引券=>正規料金の50%割引
   GALA湯沢スキー場スクールレッスン料金割引券=>正規料金の20%割引
   駅レンタカー割引券 3枚=>基本料金の20%割引
   ベックスコーヒーショップ・ベッカーズ ドリンク割引券 3枚=>ドリンク100円割引
   リラクゼ 料金割引券 3枚=>正規料金の15%割引

詳しくはこちら→JR東日本株主優待のご案内

実に多彩な株主優待ですね。

これが、このような形で届きます。

運賃4割引きの注意事項

さて目玉の「運賃4割引き」について、もう少し詳しく見てみます。

有効期間は1年間

6月1日から翌年5月31日までの1年間です。*2019年3月期の優待券は1年間の有効期限延長措置が取られています。

割引の対象は一人1回

この優待割引券を持っていると、どの分の運賃に割引が効くの?家族の分は?往復でも?青春18きっぷも?グリーン券は?などといろいろ疑問がわいてきます。

そこで詳しく見てみると、次のような条件があることがわかります。

・対象はは普通片道乗車券と片道特急券・グリーン券・指定券のみ
・JR東日本の区間内のみ
・一人分、1回のみ
・定期券・回数券・Suicaは対象外
・グランクラス、プレミアムグリーン、個室及び寝台列車の料金は対象外
・学割、団体割引、身体障碍者、大人の休日倶楽部などの割引運賃は対象外
・割引済みのフリーきっぷ、フルムーン夫婦グリーンパス、青春18きっぷなどは対象外

いろいろありますね。いざ買おうというときに気が付いてはせっかくのお得感が消えてしまうので、事前に確認しておくことが重要です。

切符を買う場所はこの3つ

・みどりの窓口
・びゅうプラザ

で優待券を提示して切符を購入します。

2020年3月期の優待券からは QRコードを利用して
・駅の指定席券売機
でも割引料金で切符を購入できるようになっています。

気を付けるべき点としては、JR東海やJR西日本など他のJR各社の窓口、旅行代理店などでは、株主優待割引を適用した切符を購入することはできないということです。

また、あまりいないと思いますが、車内での精算でも優待割引は利きません。

JR東日本区間を超える場合

同じ電車に乗ったままJR東日本からその他のJR会社に連絡する経路として、北陸新幹線の東京↔金沢の路線があります。

この場合、東京から途中の上越妙高までがJR東日本、それ以降がJR西日本の区間になります。

ここで株主優待割引を使うと、切符は東京→上越妙高と上越妙高→金沢の2つに分かれることになります。

これが曲者で、区間を分けて購入することにより割高になってしまうので、このようなケースはむしろ割引を使わないほうがいいようです。

各種割引サービス

JRE POINT引換券 1枚

JRE POINTカードを持っている人にとっては500円分がそのまま手に入りますね。アトレなどの駅ビルのインフォメーションでこの引換券を提示してポイントを加算してもらいます。

私はJRE POINTカードを持っていないので、残念ながら使えず。

JRE POINTカードを持っている人はお小遣い500円ゲットです。

鉄道博物館入館割引券 2枚

鉄道博物館はJR大宮駅から埼玉ニューシャトルで一駅のところにあって、小さい子供から鉄道好きの大人までが楽しめる施設です。

優待券では当日料金が半額(10円未満切り捨て)になるので、大人二人だと660円x2枚で1,320円お得になります。

子供は安いので大人料金の割引に使いたいですね。

関東圏以外だと、よほど興味のある人でない限り、メリットとは言えないかもしれません。

宿泊割引券

JR東日本系のホテル「メトロポリタン」「メッツ」「フォルクローロ」などが10~20%安くなる割引です。

予約の際に電話で「株主優待割引で」と伝える必要があり、到着したときに割引券を渡して特別料金を適用してもらうシステムです。

ただ、割り引かれる前の料金が宿泊基本料金なので、旅行会社が提供している割引料金と比べてそれほどお得な感じはしないのではないかなあ、というのが印象です。

レストラン・バー割引券

上の宿泊割引が受けられるホテルの中にあるレストランやバーの正規料金の10%が割引になる優待です。

レストランやバーだとほかの割引料金が出ているわけではないので、レストランで10,000円使って1,000円分割引されたら、まあまあお得感はありますかね。

GALA湯沢スキー場リフト割引券 / スクールレッスン料金割引券

GALA湯沢は上越新幹線のガーラ湯沢駅からゴンドラでゲレンデに直行できるスキー場ですね。

対象となるスキー場リフト券は「場内一日券」の大人・小学生・シニアです。これが50%割引きですから、大人では2,500円お得ですね。

またスクールレッスンの割引対象はこちらで、これが20%割引になります。4時間のコースだと1,200円お得ですね。

ガーラ湯沢に行く予定がある、毎年行っているという人にとってはうれしい優待です。

駅レンタカー割引券 3枚

対象のレンタカーはJR東日本エリア内の「駅レンタカー」で、割引率は20%です。

電話で予約の際に「優待割引使用」と伝えるか、インターネット専用予約サイトで予約します。

いずれの場合も営業所でスタッフに割引券を渡します。

レンタカーを東京でまる2日間借りると(クラスにもよりますが)15,000円ぐらいでしょうから、約3,000円お得ですね。

ベックスコーヒーショップ・ベッカーズ ドリンク割引券 3枚

駅でよく見るカフェですね。1枚で100円引きになる券が3枚付いています。

このあたりは一番気軽に使えそうではあります。

ちなみにアルコール類には利用できないそうです。

リラクゼ 料金割引券 3枚

JRの駅にあるマッサージなどのサービスです。→リラクゼ(サービスメニュー)

正規料金の15%割引で利用することができます。

メニューがたくさんありますが、例えばもみほぐしの30分コースで3,300円が2,805円になります(495円お得)。

優待目的でJR東日本株を買うべきか?

さてこのように多彩な割引を受けられるJR東日本の株主優待ですが、私の結論としては、この優待を目的に株を買うべきではないだろう、と思います。

購入金額が高い

JR東日本の株価はおおむね10,000円前後で推移しています。2020年7月現在では下落して7,000円台ぐらいまで下げていますが、それでも購入には70万円が必要です。

仮に株主優待割引を全部利用しつくしたとすると、30,000円ぐらいの割引額になるかもしれません。しかしこの特典を全部「自然に」利用しきる人なんてほとんどいません。優待のためにわざわざGALA湯沢に行ったり、レンタカーを借りたりしないでしょう。

そうすると価値としては、よく使っても10,000円ぐらいのものです。つまり優待利回りは1~1.5%ぐらい。

同じ金額を出すならば、3~4%の配当利回りの銘柄はいくつもありますから、それを買って配当収入を得たほうがいいと思います。

優待金額より価格変動リスクが大きい

仮に優待で30,000円の割引額を手に入れたとしても、株価の変動で30,000円ぐらいはすぐにぶれます。

コロナウイルス影響はもちろんのこと、台風や大雨の災害、地震のリスク、など運輸業にとっては不測の事態が相次いでいます。そういうことでいちいち株価が下がっては含み損を抱えるということを考えると、株主優待のお得度も薄れてしまいます。

もちろん変動リスクは上振れのほうに作用することもあります。JR東日本は主要駅の商業施設という空前の不動産オーナーなので、その価値を最大限高めることで今後も長期的に成長していくということはあり得ます。

個人的にはそのような企業価値向上に期待して10~20年の長期保有を前提に購入するのであれば、ありかなとは思います。(むしろ8,000円を下回るなら買い時)

優待割引以外の割引でもお得に利用できる

運賃割引の「株主優待割引券」ですが、これは金券ショップやインターネット、メルカリなどでも販売されています(もちろんJR東が売っているわけではなくて、株主の方が出品されているわけですが)。

だいたい3,000円ぐらいで手に入ると思います。3,000円以上の割引が期待できる区間であれば、これを購入して使えばいいですね。

宿泊割引については上にも書きましたが、JTBのような旅行代理店や楽天トラベルのようなオンライン予約サイトから予約してもある程度の割引が期待できます。

鉄道博物館やベックスコーヒー、ベッカーズの割引券は、JREカードやビューカードを使っているとそのポイントで割引券がもらえたり、毎月の会報で50円引き券がついてきたりします。

なので、株主優待にこだわる必要はそれほどないのでは?というのが私の考えです。

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