ロボアドバイザーの投資一任型と投資アドバイス型の違いを検証

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ロボアドバイザーも種類が増えてきたので、始めて資産運用をする初心者の方には、どのサービスを選べばいいのかわからない、どんな違いがあるのか知りたいという方も多いと思います。

ロボアドバイザーはまずは大きな分類として、投資一任型投資アドバイス型に分けられます。

どちらがいい、悪いというものではなく、使う人によってどちらが適しているかという、適性の問題だと僕は思っています。

そこで、主な項目について、僕が実際に運用しているロボアドバイザー2社を比較してみたいと思います。

投資一任型の代表としてウェルスナビ、投資アドバイス型の代表として松井証券の投信工房を比較対象としました。

口座開設のしやすさ

ウェルスナビ(投資一任型)にやや分があると思います。

一任型のウェルスナビにしてもTHEOにしても、口座開設して入金すれば、基本的には運用スタートになります。

一方、アドバイス型は証券会社が提供する投資アドバイス、なのでまず証券会社に口座を開設し、そのあと、そこで投資信託を購入するという手続きが必要です。

ここで見るとステップの違いは一つだけなのですが、実際の申し込みにおいては、証券会社に口座を開設する時のほうが、入力するべき情報はやや多いのではと感じます。

インサイダー取引に該当しないかどうか、本人確認書類の顔写真と実際の本人の顔画像との照合、などは、ウェルスナビやTHEOではありませんでした。

オンライン証券会社の中では、松井証券は比較的そのステップはシンプルなほうです。

手数料

手数料は一任型ロボアドバイザーの弱点だと思っています。

この比較表ではざっくりとみていますが、要するに違いは、信託報酬(ウェルスナビでは「手数料」と呼んでいます)の部分です。

ウェルスナビは、いったん入金すると、どの商品をいつ購入(売却)するかは、ウェルスナビが決めてくれるので、運用者は特に何もすることがありません。しかし実際にはウェルスナビがETFという上場投資信託を売買しているわけで、そのときにそれぞれのETFの信託報酬(手数料)がかかっています。

それに加えて、ウェルスナビの利用料を合わせたものが、1%(税込み1.1%)という手数料です。

一方で投信工房は、アドバイスを受けた運用者が自分で投資信託を購入します。したがって手数料というのは一般的に投資信託を保有する際にかかる、売買手数料や信託報酬、信託報酬保留額などです。

投信工房で対象とするインデックスファンドのほとんどは、ノーロードと言われる投資信託で購入・売却手数料ゼロ、信託報酬保留額ゼロです。信託報酬も1%以上するものはほとんどなく、安いものでは0.1%以下のものもあります。

結果としてアドバイス型の手数料は一任型よりも著しく低く抑えることができます。

僕の場合は投信工房で、リスク許容度が上から2番目のもので、9本の投信を保有していますが、平均の手数料(信託報酬)は0.3%です。

入金方法

各社さまざまな入金手数料が無料になる方法を用意しています。

結論としては、手数料無料となる銀行のどこかに口座を持っていれば、特に入金の手間や方法、手数料を気にすることはないでしょう。

あえて言うなら、都市銀行の場合はインターネットバンキングの設定が必要です。

またログインIDやパスワード、取引パスワードなどを把握しておきましょう。

診断内容

診断過程はどちらも非常にシンプルです。

6~8つの選択式の質問に答えることで、最終的には「リスク許容度」が診断されます。いずれも簡単な質問なので、本当に1~2分で完了します。

簡単な質問ですが、事前に方針を決めていないと答えにくい質問があるかもしれません。たとえば「積立の予定」とか「株価が急落した時の対応」などです。

なので一応自分の投資方針のようなものを事前に考えておくのがいいと思います。

ちなみに僕は「積立予定あり」「株価が急落した時は積極的に買い増し」です。

リスク許容度はどちらも5段階に分けて診断されます。

診断結果の紹介は、ウェルスナビと投信工房で違いが表れます。

ウェルスナビ

リスク許容度5という診断結果が出た場合です。

このように割とシンプルなチャートで将来の期待収益を表示しています。

ただこれだと、20年後には必ず元本を上回るようなシミュレーションになっていますが、必ずそうなるとは限りません。上振れる期待値のみが書かれていますが、当然ながら下振れる可能性もあるので、その点は注意が必要です。

過去分析のタブでは、リーマンショックの直前から同じ方針で投資した場合のシミュレーションを確認できます。

ポートフォリオのタブでは、実際に買い付ける資産のポートフォリオを確認できます。

投信工房

同じくリスク許容度5という診断結果が出た場合の画面です。

ウェルスナビよりも情報量が多く見えますね。初心者にとってはやや複雑に見えるかもしれません。

特徴的な点がいくつかあります。

10年後のシミュレーションで「かなり悪い」から「かなり良い」の5種類のシナリオを選んで、投資金額の推移を試算できること。自分のリスクの幅がどれぐらいなのかを認識することができます。

積立シミュレーションとして、どれぐらいの期間、金額を投資すれば、どれぐらいの資産額に到達するかを試算できること。また逆に目標資産を入力して、それを貯めるのに必要な期間、積立金額を求めることもできます。

というわけで、診断結果は、ざっくり分かればいいという場合は「ウェルスナビ」、もっと細かくシミュレーションしたいという人は「投信工房」が適していると思います。

僕の場合は「投信工房」のほうが性に合ってはいるのですが、いろいろシミュレーションできてしまうだけに、なかなか決めきれないということもあります。

そういう場合は「ウェルスナビ」にまとめてお願いしてしまい、とにかく早く積み立てを始める、ということも、十分に意味はあると思います。

まとめ

「ウェルスナビ」と「投信工房」を例にとって、一任型とアドバイス型のロボアドバイザーの比較をしてみました。

同じロボアドバイザーと言いながらも、よく見てみると異なる点がいろいろあります。

手数料のように、運用収益に直接かかわってくる違いもありますし、診断結果の見方のように、自分の投資方針を決める過程に影響する違いもありますね。

どちらがおすすめか、ということは人それぞれの性格や、投資に対する態度によって異なりますが、ここではあえて「投信工房」がおすすめと言っておきます。

それはなにより、運用収益に直結する手数料が安く抑えられるからです。

ただやはり、投信工房ではいろいろなカスタマイズの余地があったり、シミュレーションの方法があるので、迷ってしまうという悩みが発生することは否めません。

そこで時間を使ってしまい、投資を始められないということであれば、すべてお任せしてしまえる「ウェルスナビ」で早くおカネに働いてもらう、ということも、価値はあると思います。

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